第一部 13 志士のごとく

この章では、戦国武将に憧れていた孫少年の中学から高校にかけて書かれています。

いちばんすごいと思うのは織田信長

いちばん好きなのは坂本龍馬

だったそうで、

「すごいというのはなかなか自分がなれそうもない人物、好きというのはどこか欠点があり、とても人間的で身近に感じる人物です」と述べており、この言葉には非常に共感しました。

 

幼い頃から小学校の先生か画家、または事業家、政治家といった職業につきたかった孫少年ですが、小学校の先生になるには国籍の問題で無理とわかり、それなら別の職業を目指せばいいと考えた孫少年は事業家になることを決めました。

 

中学時代は剣道部に所属し、主将として活躍、生徒会会長も務めました。

また高校時代は、医者の息子が多く通う難関校に合格し、入学してまもなく担任の先生に「学校を作ろうと思うのですが、協力していただけませんか?」という信じられないような提案をします。

これは孫少年の机上の空論ではなく、実践的な考えに基づいたものであり、カリキュラムをすでに組んでいたり、自分は先生にはなれないため、担任の現在の給料の2.3倍払うからぜひ教員になってほしいと言いました。

また、校長先生にも同じ話を持ちかけ、ヘッドハンティングしようと考えていました。

 

一般的な人は幼い頃の夢はケーキ屋さんだったり、野球選手だったりすると思うのですが、政治家、事業家といったなかなか知る機会のない職業を夢見て、高校生ながらに学校や塾を作りたいと思う孫少年には本当に驚かされました。

また難関校の先生、さらに校長先生までヘッドハンティングしようとする熱意、行動力を高校生のうちに持っていることは素晴らしいと思いました。